クライアントIPアドレスアドレッシング

NATモード

NATモードでは、KOKOMOアクセスポイントがDHCPサーバーとして動作し、NAT背後のプライベートアドレスプール(172.x.x.x)から無線クライアントにIPアドレスを割り当てます。

以下のいずれかに該当する場合、NATモードを有効にしてください。

  • SSIDに接続する無線クライアントがインターネットアクセスのみ必要で、ローカルの有線・無線リソースへのアクセスが不要。

  • LAN上に無線クライアントへIPアドレスを割り当てるDHCPサーバーが存在しない。

  • LAN上にDHCPサーバーがあるが、無線クライアントに割り当てるIPアドレスが不足している。

NATモードを有効にした場合の影響は以下の通りです:

  1. NATクライアント同士は、同一SSID間でも異なるSSID間でも通信できません(クライアントアイソレーションが有効、かつ内部ルーティングは遮断)。

  2. キャプティブポータルのDNSのIPレンジをアクセスポイントのDNS(172.16-23.0.0/16)と同じになるよう変更します。

ユースケース

NATモードは、クライアントをプライベートな無線ネットワーク上に自動アドレス割り当てで配置できるため、ゲスト用無線ネットワークの提供に適しています。

図解

SSIDをNATモードで設定すると、無線クライアントはアクセスポイントをDNSサーバーとして参照します。アクセスポイントはDNSプロキシとして動作し、クライアントのDNSクエリを設定済みのDNSサーバーへ転送します。

NATモードでのSSID用カスタムDNSの設定

アクセスポイントのDNSサーバーを使用する代わりに、NATのSSID用カスタムDNSサーバーを設定できます。これは通常、NATのSSIDクライアントを、カスタムのコンテンツフィルタリング機能を備えたDNSサーバーへ転送したい場合に利用します。

設定

  1. 設定」>「アクセスポイント」>「SSID」に進み、DNS設定をカスタマイズするSSIDを1つ選択します。

  2. クライアントIPアドレッシング」で「NATモード」を選択し、「カスタムDNS」をクリックします。

  1. 希望する「カスタムDNS」のIPアドレスを入力します。

  2. 適用する」をクリックします。

ブリッジモード

ブリッジモードでは、アクセスポイントがブリッジとして動作し、無線クライアントは上流のDHCPサーバーからIPアドレスを取得します。

以下の場合、ブリッジモードを有効にしてください。

  • ネットワーク内の有線・無線クライアント間で相互通信が必要である(例えば、無線ノートPCがネットワークプリンタのIPアドレスを検出する必要がある、有線デスクトップが無線監視カメラに接続する必要がある、など)。

ブリッジモードを有効にした場合の影響は以下の通りです。

  • 有線・無線クライアントは同一サブネット内のIPアドレスを持ちます。

ユースケース

ブリッジモードはほとんどのケース、特にローミング環境で有効であり、無線クライアントをLANに配置する最もシンプルな方法です。

設定

  1. 設定」>「アクセスポイント」>「SSID」に進み、SSIDを1つ選択します。

  2. クライアントIPアドレッシング」で「ブリッジモード」を選択し、「適用する」をクリックします。

同一ネットワーク内で複数のSSIDにブリッジモードを設定すると、それらのクライアントは同一サブネット内のIPアドレスを持つことになります。

EoGRE

EoGRE(Ethernet over GREまたはレイヤ2 GREトンネル)は、アクセスポイントとリモートサイト間にGREトンネルを構築し、EoGREが有効になっているSSIDの全トラフィックを暗号化トンネル経由でリモートのサービスセンターに送ります。

EoGREトンネル

SSIDでEoGREを有効にすると、接続クライアントの全トラフィックがEoGREトンネル経由でTGW(トンネルゲートウェイ)へ転送されます。

接続クライアントはTGWへDHCP要求を送信し、IPアドレスを取得します。

DHCPサーバーが適切にIPを割り当てられるよう、オプション82を有効にして追加情報を付与できます。

DHCPオプション82

DHCPオプション82(DHCPリレーエージェント情報オプションとも呼ばれる)は、信頼できないソースからのDHCPクライアント要求を防ぐために使用されます。DHCPリレーエージェントは「回線ID」の追加情報を挿入して、要求がどのアクセスポイントのBSSID(無線MAC)、どのSSID名、どのVLAN IDから来ているかなどを識別します。これにより、DHCP サーバーは要求が権限のあるソースからのものか判断し、情報を基にIPを割り当てます。

回線IDには、クライアントが接続しているESSID(SSID名)やVLAN IDが含まれ、リモートIDにはDHCP要求をリレーするアクセスポイント(アクセスポイントMAC、BSSID=無線MAC)が含まれます。

回線IDやリモートIDに追加するフィールドはユーザーが定義可能です。KOKOMOオプション82では以下の項目が提供されます:

  • アクセスポイントの無線MAC

  • アクセスポイントのイーサネットMAC

  • SSID名

  • SSIDタイプ

  • VLAN ID

設定

  1. 設定」>「アクセスポイント」>「SSID」に進み、SSIDを1つ選択します。

  2. クライアントIPアドレッシング」で「トンネル接続(EoGRE)」を選択します。

  1. VLANを選択します(「VLAN」のデフォルト値はSSIDのデフォルトVLANです。値が変更されると、SSIDのデフォルトVLANはオーバーライドされます。)

  2. 「トンネルゲートウェイIP」(GREトンネルの接続先となるリモートサイトのIP)を入力します。

  3. DHCPオプション82を有効にする場合は、「デリミタ」(オプション82フレーム内のフィールドの区切り方)を入力し、「回線ID」と「リモートID」を選択後、「登録」をクリックします。

  1. 登録後、「適用する」をクリックします。

最終更新

役に立ちましたか?